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軽貨物ドライバー

佐川、日本郵政、ヤマト、アマゾンそれぞれの委託形態と報酬の比較

個人で軽貨物運送を開業した場合、重要となるのが配送業者との業務委託です。

軽貨物運送業は配送業者と業務委託をして荷物を運ぶことがほとんどです。
開業しても運ぶ荷物が無ければ収入は見込めません。

今回は代表的な配送業者である佐川急便、日本郵政、ヤマト運輸、アマゾンそれぞれの委託形態の特徴や単価報酬、メリット、デメリットを紹介します。

佐川急便、日本郵政、ヤマト、アマゾンの委託形態と特徴

佐川急便、日本郵政、ヤマト運輸、アマゾンでは委託形態にそれぞれの特徴や違いがあります。
特に勤務時間や休日は働き始めてからの生活に大きく影響しますので、どの業者の条件なら無理なく続けられるか、事前に検討が必要です。

佐川急便の委託形態と特徴

委託形態業務委託、宅配メイト
勤務時間7:00~21:00(契約内容により異なる)
開業資金0円
休日週休1日(契約内容により異なる)
その他条件業務委託の場合、3日間の研修あり

佐川急便は体育会系の男性の仕事、というイメージがあるかもしれませんが、近年の佐川急便は積極的に女性の採用を行っています。

2019年3月時点での男女比率では、女性の割合は27.2%にまで及んでおり、女性労働者の平均勤続年数も8年と長く、女性にとっても働きやすい労働環境を整えています。

佐川急便から業務を受けるには、2つの方法があります。

業務委託

個人事業主として業務委託を受ける場合、自分で用意した自動車を運転し、経費(ガソリン代・メンテナンス代など)も自分持ちです。

業務開始前に3日間の研修を受ける必要がありますが、研修期間中でも3日間で9000円の報酬が支払われます。

宅配メイト

宅配メイトとは、自転車・徒歩・台車などで営業所の近隣のみの配達業務を行います。
雇用形態はアルバイトで、希望する時間帯のみの勤務もできるため、月に5~6万円の副収入を得たい方にはおすすめの働き方です。

日本郵政の委託形態と特徴

委託形態各法人と業務委託
勤務時間7:00~21:00
開業資金各法人による
休日週休1日
その他条件研修あり

日本郵政と契約するには、間に入っている法人と業務委託契約を交わす方法のみになります。

契約する法人ごとにサポート内容が異なり、車両の貸し出しがある場合もあれば、持ち込むことで優遇される場合もあります。

どの法人と契約するかで条件が大きく異るので、契約する際はいくつかの法人を比較し、サポート内容を事前にしっかり確認することが大切です。

また、ほとんどの場合は未経験者でも応募ができ、研修もしっかり行ってもらえます。

ヤマト運輸の委託形態と特徴

委託形態フランチャイズ契約、軽貨物委託業者から紹介、直接契約
勤務時間9:00~18:00(契約内容により異なる)
開業資金253,000円
休日週休1日(契約内容により異なる)
その他条件4日間の研修あり、加盟金あり、限定車両、任意保険の条件有り

ヤマト運輸は宅配便国内シェア40%以上を誇る、日本最大手の配送業者です。
そのため、仕事が常にあるので、安定した収入が見込める点が特徴です。

また、業務委託の場合、集荷業務は含まれていないので、配達だけに集中できます。

ヤマト運輸には独自ルールがあり、営業車は白い軽ワンボックスカーのみに限定され、保険にも加入条件があります。

ヤマト運輸から業務を受けるには、3つの方法があります。

ヤマト・スタッフ・サプライに登録

ヤマト・スタッフ・サプライとは、ヤマト運輸の子会社です。
そことフランチャイズ契約をし、4日間の研修を受ける必要があります。

契約の際253,000円(税込)の加盟金と、毎月11,000円(税込)のロイヤリティの支払いも発生します。

働き方は自分に都合の良い時間に合わせられ、簡単な作業の仕事と融通が効く点が特徴です。

軽貨物委託業者に紹介してもらう

フリーランスで働く軽貨物ドライバー達をまとめる軽貨物委託業者に所属し、ヤマト運輸の仕事を受注する手もあります。

紹介手数料が必要ですが、ヤマト運輸への請求業務や事故など万が一のサポートにも対応してもらえる点がメリットです。

ヤマト運輸の委託業務では、軽貨物委託業者を通して仕事をしているドライバーが大多数です。

ヤマト運輸の支店へ直接営業する

ヤマト運輸の支店に直接出向き、営業を行って仕事を受注するやり方もあります。

ハードルが高く思われますが、ヤマト運輸はこういった営業に慣れているので、スムーズに仕事のやり取りができます。

デメリットとしては、自分のコースを365日走ることが契約条件なので、休みがほしい時には代わりのドライバーを自ら手配する必要があります。
また、配達だけでなく請求業務も自分でしなければいけません。

ただし、仲介手数料がないので、その分給料は一番高くなります。

アマゾンの委託形態と特徴

委託形態業務委託
勤務時間自由に選択可
開業資金0円
休日自由に選択可
その他条件スマホ必須、20歳以上、任意保険の条件有り

アマゾンでは、アマゾンの子会社であるアマゾンフレックスと契約します。

アマゾンフレックスでは、専用アプリでアカウントを登録し、アプリから配送する時間と日時を自由に選べる点が特徴です。
ただし、20歳未満の方は業務委託の締結することができません。

また、配送報酬は荷物1個辺り何円といった単価報酬ではなく、1ブロックあたりの単価に稼働時間をかけた報酬の出し方になります。

佐川急便、日本郵政、ヤマト、アマゾンの委託報酬の比較

佐川急便、日本郵政、ヤマト運輸、アマゾンの委託報酬単価をまとめました。

各会社とも配送エリア等で報酬単価が決まることがほとんどです。
報酬単価は1円違うだけも積み重ねで大きく収入の差が開きますので、契約内容をきちんと確認するようにしましょう。

業者名個別配送単価
佐川急便130円~200円
日本郵政150円~170円
ヤマト運輸130円~170円
アマゾン時間給1ブロック2時間~3750円~、

佐川急便の業務委託の単価

佐川急便の業務委託の単価は、130円~200円です。
単価報酬は地域や時間帯、時期などで決まります。

単価が150円とし、週休1日のフルタイムで働いた場合の収入は48万円前後が目安となります。

日本郵政の業務委託の単価

日本郵政は業務契約をしている各法人との契約になるので、法人により単価が異なりますが、平均で120円~170円程です。

単価報酬は地域で決まりますが、繁忙期は単価を少し上げてもらえる可能性もあります。

週休1日のフルタイムで働いた場合の収入は42万円前後が目安となります。

ヤマト運輸の業務委託の単価

ヤマト運輸は業務委託の場合、荷物(配達完了)1つあたり単価130円~150円です。
不在荷物はノーカウントとなり、単価報酬は地域で決まります。

時期やコースにもよりますが、配達完了荷物が一日130個程になるのが目安です。

週休1日のフルタイムで働いた場合の収入は43万円前後が目安となります。

アマゾンの業務委託の単価

アマゾンフレックスの報酬は、配達する地域1ブロックあたりの単価に稼働時間をかけた金額になります。

1ブロックあたりの時間や単価は配達地域によって異なります。

他の宅配業務と比較した場合1時間換算の料金は高めで、配達地域にもよりますが、週休2日のフルタイムで働いた場合の収入は44万円前後を見込める可能性もあります。

佐川急便、日本郵政、ヤマト、アマゾンそれぞれのメリットとデメリット

荷物を配達するという仕事は同じでも、配送業者によって特徴が異なります。

それぞれの会社のメリットとデメリットをご紹介します。

佐川急便のメリットとデメリット

【メリット】
仕事量が安定しているのでしっかり稼ぎたい人向きです。
また、佐川急便は女性の採用も積極的に行っているので、女性で軽貨物ドライバーを始めようと検討中の方におすすめの配送業者です。

初心者の方は開業後に横乗り指導のサービスを受けられます。
開始から3か月間は給与保証があり、フルタイム勤務だと13,000円の保証があります。

【デメリット】
営業拠点数がヤマト運輸、日本郵政に比べると少ないため、担当エリアが営業所から遠いと荷物を取りに行くのに時間が掛かっていしまいます。

担当エリアと営業所までの移動の時間は荷物の配達量にも影響するので、あまりに遠い場合は委託元を考え直す必要があります。

日本郵政のメリットとデメリット

【メリット】
営業拠点が多いので勤務地に困ることがなく、仕事量も豊富にあります。
特に地方でも営業拠点が多いので、軽貨物運送を地方で開業したい方に向いています。

初心者の方でも募集をしていることが多く、研修もしっかりあるので安心です。

【デメリット】
契約元の法人次第で収入や拘束時間の開きが大きくなります。
サポート内容も異なるため、自分の配達可能エリアにある法人をいくつかピックアップし、契約やサポート内容を比較することが大切です。

ヤマト運輸のメリットとデメリット

【メリット】
運送業最大手ならではの安定した仕事量が魅力的です。
営業拠点も多数あるため荷物を取りに行くロスも最小限に抑えられます。

給与保証はありませんが、横乗り指導が受けられます。

【デメリット】
他の3社と違い、フランチャイズ加盟金と毎月のロイヤリティが必要になります。
営業車が白のワンボックスのみと限定されており、加入する保険にも条件があります。

アマゾンのメリットとデメリット

【メリット】
専用アプリからアカウント登録をするので、業務開始までに面接の必要がなく勤務時間も自由に選べます。

また配達先が不在でも配達可能な「置き配」は、業務の時短に大きく貢献します。
給与保証はありませんが、横乗り指導が受けられます。

【デメリット】
時間内に未配達が多いと最悪アカウントが削除されることもあり、業務委託契約を解除されます。

条件のいい人気のオファーはすぐに持っていかれるため、乗り遅れてしまうと効率よく稼ぐのが難しい側面もあります。

まとめ

業種は同じ配送業でも、委託元により条件や待遇にそれぞれ違った特徴があります。

どの委託元でも共通して言えることは、営業所が配達エリアから近いほど、移動の時間が短縮できるので、荷物を配達する時間に割り当てられます。
その分荷物をたくさん配達できるので、高収入も見込めます。

安定した収益を上げていくためには、委託元選びは慎重に行う必要があります。

ご紹介した比較ポイントやメリット、デメリットを参考にしていただき、ご自身に合った委託元を選んでください。

アマゾンの委託ドライバーの契約内容や単価、口コミを紹介 アマゾンの委託ドライバーの契約内容や単価、口コミを紹介

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